特化則・第3類物質
フェノール
生ずるおそれのある疾病の種類:
皮膚障害、前眼部障害、中枢神経障害、気道障害、肺障害、肝障害、腎障害、血液系障害、循環器系障害、生殖毒性のおそれ。
その症状:
眼の痛み、流涙、結膜充血、皮膚炎、皮膚掻痒感(かゆみ)、皮膚発赤、頭痛、頭重、めまい、眠気、嘔吐、全身倦怠感、易疲労感、黄疸、せき、息切れ、鼻水、鼻閉、鼻・喉の痛み、胸痛、呼吸困難、血尿、多尿、乏尿、むくみ、顔面蒼白、心悸亢進(動悸)、ふらつき。
取扱い上の注意事項:
液の漏洩及び蒸気の発散を極力防止する。接触、吸入又は飲み込んではならない。使用時に飲食又は喫煙をしない。取扱い後はよく手を洗う。蒸気、ミスト、スプレーを吸入しない。皮膚との接触を避ける。眼に入れない。使用前に取扱説明書を入手する。すべての安全注意を読み理解するまで取扱わない。作業衣、安全靴は導電性のものを用いる。容器から凝固した内容物を取り出す場合、湯浴中で徐々に加温して融解し、直火による加熱及び70℃以上の加熱をしない。
使用すべき保護具:
作業場(実験室)等に設置の安全衛生関係の設備やその運用状況および当該物質の使用状況や作業内容などに応じて適切な保護具を選択して使用する。
  呼吸器の保護具:適切な呼吸器保護具(有機ガス用防毒マスク、高濃度の場合:送気マスク又は空気呼吸器等)を着用する。
手の保護具:製造業者又は当局が指定する保護手袋を着用する。
眼の保護具:適切な眼の保護具を着用する。
皮膚及び身体の保護具:適切な顔面用の保護具、衣類及び防護靴等を着用する。
応急処置:
  吸入した場合:新鮮な空気のある場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させる。直ちに医師を呼ぶ。
皮膚に付着した場合:直ちに、すべての汚染された衣類を脱ぎ取り去る。多量の石鹸と水で優しく洗う。医師の診断を受ける。脱いだ衣類を再使用する前に洗濯し汚染除去する。
目に入った場合:コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外す。洗浄を続ける。水で数分間、注意深く洗う。直ちに医師を呼ぶ。
飲み込んだ場合:口を洗う。直ちに医師を呼ぶ。吐かせない。
Revision:2025-1211-0117 Symbol安全衛生管理部
 
【注意事項】
◎1ページ目は特定化学物質障害予防規則第38条の3による掲示物のサンプルです。
◎このページ(【注意事項】のページ)の掲示は不要です。
◎当該物質の使用等によって『生ずるおそれのある疾病の種類及びその症状』は、独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生研究所が公開しているウェブサイト『職場の化学物資管理「ケミサポ」』において「事業者が実施すること」の「4-4. 有害性等の掲示」に掲載されている『「おそれのある疾病の種類」及び「疾病の症状」の記載例』を使用しています。必要に応じて文章を修正してください。
◎『取扱い上の注意事項』は、厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」に掲載されている「GHS対応 モデルSDS(安全データシート)」の「項目7.取扱い及び保管上の注意」のうち「安全取扱注意事項」に書かれている内容を基に記載していますので、あなたの作業場所(研究室、実験室、分析室、検査室、作業室など)における当該物質の使用状況や使用環境等に応じて文章を修正してください。
◎『使用すべき保護具』は、本来、あなたの作業場所(実験室など)における当該物質の使用状況や使用環境等に基づくリスクアセスメントを実施し、適切な保護具を選択するなどした上で、その内容に沿って記載することになっています。本サンプルでは汎用的な掲示物として使用できるように上述の「GHS対応 モデルSDS」の「項目8.ばく露防止及び保護措置」の「保護具」に書かれている内容を基にして記載していますので、作業場所における使用状況等に応じて文章を修正してください。
◎『応急処置』に関する項目の掲示は法令上不要ですが、本様式では特に追加してあります。
◎『応急処置』についても「GHS対応 モデルSDS」の「項目4.応急措置」に書かれている内容を基にして記載していますので、あなたの作業場所(実験室など)における使用状況等に応じて文章を修正してください。

【印刷に関する補足説明】
◎カラー印刷を希望したにも関わらず、モノクロ印刷となる場合は、使用しているブラウザの印刷オプションを確認してください。「背景画像を印刷する」や「背景のグラフィック」などのオプションをオンにするとカラー印刷されます。なお、法令上はモノクロ印刷で差し支えありません。