生ずるおそれのある疾病の種類：

前眼部障害、中枢神経障害、血液系障害（溶血性貧血又はメトヘモグロビン血症）、泌尿器系障害、泌尿器系腫瘍（膀胱がん等）。

その症状：

眼の痛み、流涙、結膜充血、頭痛、頭重、めまい、眠気、嘔吐、全身倦怠感、血尿、頻尿、排尿痛、下腹部痛、残尿感、顔面蒼白、心悸亢進（動悸）、ふらつき、チアノーゼ、尿の着色、体重減少。

取扱い上の注意事項：

使用前に取扱説明書を入手し、全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わない。火気厳禁。炎や高温のものから遠ざける。アースなど帯電を防ぐ。粉塵、煙、ガス、ミスト、蒸気、スプレーを吸入しない。使用時に飲食又は喫煙をしない。取扱後は手などをよく洗う。屋外又は換気の良い場所でのみ使用する。環境への放出を避ける。保護手袋、保護眼鏡（できるだけ安全ゴーグル）、保護面、呼吸用保護具、保護衣を着用する。あらゆる接触を避ける。85℃以上では密閉系および換気する。20℃ではほとんど気化しないが、噴霧すると浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。許容濃度を超えても臭気として十分に感じないので注意する。作業衣を家に持ち帰ってはならない。

使用すべき保護具：

作業場（実験室）等に設置の安全衛生関係の設備やその運用状況および当該物質の使用状況や作業内容などに応じて適切な保護具を選択して使用する。

応急処置：

共通事項として、直ちに医師へ連絡し、気分が悪い時は医師の診断・手当を受ける。